ふち雑記

母からマーマレードジャムが届きました|母の日

さて先日のお話。

わたしの母から手作りのマーマレードジャムが届きました。レターパックで笑
母の日なのに母からプレゼントを貰ってしまうという、本来のイベントの趣旨とは逆ですね。どうやら知人から大量に貰った柑橘類を消化するためジャムにしたそうです。
思い返せば昔から母は、身の回りのものを使って別のものに消化するのがすごく上手で、無駄にすることをしない人。わたしは、そんな器用な母をいつも尊敬していました。

今回はそんなわたしの母の話をしたいと思います。

わたしから見た母

わたしの母は自然がとっても大好き。
野蛮な野生児というわけでは決してなく、ささやかな緑、広大な大海原の波にも身を委ね、その自然に馴染むような生活をするのが得意…と形容したらいいでしょうか。
そんな自然とともに生きている母は、「自分が亡くなったら海に亡骸を捨ててくれ。人類が生まれた大海原に還りたい」と言うくらい。子供心ながらにその発言のスケールさにびっくりしました。
山より海派な母らしいなと思いますけどね…笑

草木にも詳しくて、齢60を過ぎた今でも4つ葉のクローバーを見つけると「みんなにも幸せが訪れるように」と写真を送ってきてくれます。
そして、ヨモギを摘んできては「ヨモギ団子を作ったよ」とも報告してくれます。もしかしたらサバイバルに放り出しても、しっかり生き残れそうな図太い精神の持ち主だと自負しています。

性格はシャイですが飾り気無くおおらか。
大雑把ではあるのですが、それを持ち前の茶目っ気でカバーしてしまうような人。
職業が医療従事者のためなのか、人へのあたりはとても暖かく柔らかいです。その優しさゆえに仕事観へのこだわりが強く、頑固さゆえによく上司と喧嘩するそうです。

5人兄弟の母、というだけでもかなりのパワーワードなのですが、父が鞭なら母は完全に飴でした。
放任主義と自分で言ってましたが、朝昼晩三食と弁当もきちんと手作りで作る、家事も全てやる、ナースとしての仕事もきちんとこなす、ママさんバレーなるものに参加する、バイクを購入しツーリングにもいく、スイミングスクールに通う、読書が大好きで図書館にも通い詰め…とそんな仕事もプライベートも完璧にこなすまさにスーパーマザーなわたしの母。
今思えば体を動かしたり隙間時間で読書をしたりはストレス発散にもなりますし心の安定のためにも絶対に必要な事。
ただ時間は有限なのに、その中で上手に工夫して母はプライベートな時間を満喫していたという。
当時わたし達が飴と勘違いしていたのは、もしかしたら子供には深く介入しない状況を自分で作っていたからかな?と今になって思います。

自分の時間作り、母は本当にやりくりが上手です。

シロツメクサについての思い出


このステイホームGW期間中に河原でシロツメクサを見つけました。

幼少期に母と公園へ行った時のことです。母はシロツメクサでお花の冠や指輪を見事な手捌きで作ってくれるんですよ。
折り紙もまともに折れないくらい不器用だったわたしは、たくさんのシロツメクサを摘んでは母に作ってとねだってました。わたしが摘んでいる間にもう新しいシロツメクサの冠が完成しているんです。もう大歓喜。
白くて丸いシロツメクサの花と、緑の茎と葉のコントラストが鮮やかでうっとりする美しさ。葉っぱ特有の匂いも心地良く、日が暮れるまでずーっとシロツメクサで遊んでいたような気がします。
母はニコニコしながらたくさん作ってくれました。よく付き合ってくれましたよね(汗)

当時、ちゃんと自分で作ろう!とやり方をきっちり教わっていれば、この前見つけたシロツメクサで花の冠を作れたのに…と少し寂しくなりました。
教えてもらった気がするんですが、全く覚えてなかったんです。記憶って本当に曖昧ですね…。

今は自粛中で親へ顔出しはできませんが、次会った時は母にやり方を教わろうと思いました。

それでは。